花木図鑑|ひみつの花園 | 黄金柏 オウゴンカシワ
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花木図鑑

FLOWERS AND TREES

4月

黄金柏 オウゴンカシワ

  • 花が咲く
  • 紅葉する
  • 高木
  • 落葉樹
東アジアに自生するナラガシワの園芸種で、黄金色の葉が特徴。新芽の前に咲く花も黄金色で、花序が長く垂れ下がる。

 

<黄金柏とは?>

黄金柏(オウゴンカシワ)はナラガシワの園芸品種。名前の通り、黄金色の葉が特徴です。その原木は、大分県の山中にあるとされています。
黄金柏の葉は、紅葉によって色づくだけではなく、春に出る新葉も黄色をしています。葉が出てから1ヶ月ほど黄色の状態で、しだいに黄緑色になり、夏には緑色になります。そして、秋には再び葉を黄色に変え、私たちの目を楽しませてくれるのです。秋に実るドングリも黄色の実です。

 

<最も黄色が楽しめるのは春>

黄金柏の一番の特色は、葉だけではなく個性的な細長い花もあざやかな黄色をしていることでしょう。黄色の美しい色彩を存分に楽しむには、4月初旬から半ばごろの開花時期がベストです。黄金柏の葉と一体化するように長く連なる黄金色の花序(かじょ)は一度は見ておきたい見事なものです。
花序とは複数の花が集団をなしている状態のことで、さまざまな形の花序があり、黄金柏のように細長い花序は穂状花序に分類されます。細長い花序をなす有名な花としては、フジやルピナスが挙げられます。樹木ではイチョウやイヌシデも、長い花序を持ちます。イチョウと同じように黄金柏には雌雄があり、垂れ下がる見事な花序を持つのは雄花のみです。雌花は一つの花を咲かせるか短い花序をなします。

 

<黄金柏は縁起のよい木>

黄金柏は柏の仲間ですが、古くから柏の木には樹木を守る「葉守りの神」が宿るとされています。柏の葉は枯れても枝に残り落ちにくいことから、柏の木には神がいて守っていると伝えられたようです。
黄金柏は、黄金色の色彩と神様が宿るという言い伝えをあわせ持つ、非常に縁起のよい木であると言えるでしょう。その美しさや希少性から、庭に植えるシンボルツリーとしても注目され、人気を集めています。

 

<庭木にも向く黄金柏>

人気が高いにもかかわらず、黄金柏を目にする機会はあまりありません。これは黄金柏の生産がとても難しいためです。黄金柏を繁殖させるには接ぎ木が行われ、多くの場合ミズナラに接木されます。黄金柏の接ぎ木は接ぎ木に慣れた職人でも困難を極め、成功率は1割から三割ほどと言われています。
しかし、8年もの歳月をかけ、黄金柏の接ぎ木成功率を9割にまであげた方がいるのだそうです。その方の功績なのか黄金柏の流通量は増えつつあります。ただ、人気も高いため樹木の通販サイトでは黄金柏の苗木はすぐに売り切れになってしまうようです。
接ぎ木は難関ですが、黄金柏を苗から育てるのはそこまで難しくはありません。黄金柏は寒さに強く、日本全国で栽培することが可能です。機会があれば、黄金柏を育ててみるのはいかがでしょうか?
 
分類 ブナ科͡コナラ属
樹形 落葉高木(高さメートル)
英名 Quercus aliena‘Lutea'
※植物名称は、通名・流通名で記載している場合があります。
※「花木図鑑」でご紹介する植物は、当園及び周辺地区で生育している植物です。
※花木は生き物です。記載の鑑賞期に必ずご覧頂けることを保証するものではありませんのでご了承ください。
※「花木図鑑」やガーデンの植物については、Twitterやブログの #あくね花だより でもご紹介しています。

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モデル協力:もり・りさ 中尾 聖