花木図鑑|ひみつの花園 | ブルーデージー
0996-73-3685

花木図鑑

FLOWERS AND TREES

3月

4月

5月

10月

11月

12月

ブルーデージー

  • 花が咲く
  • 多年草
ブルーデージーの名で親しまれているのは半耐寒性多年草の、F・アモエナとF・アメロイデスです。どちらも肉厚の葉をこんもりと茂らせ、細い花茎をたくさん伸ばして先端に青い花を1個ずつ咲かせます。フェリシア属の植物はアフリカに約80種分布していますが、日本ではフェリシアといえば、秋まき一年草のF・ヘテロフィラを指します。

 

<ガーデニングに活躍するブルーデージー>

ブルーデージーは、南アフリカ原産のキク科フェリシア属の植物です。ブルーデージーという名前がついていますが、デージー(和名・雛菊/キク科ヒナギク属)とは品種が異なります。原産地では多年草ですが、多湿や寒さに弱いため、日本では一年草として扱われます。
ブルーデージーを冬越しさせたい場合、鉢を室内に入れて5℃以上を保つと枯れずに済むこともあります。秋に買ったブルーデージーは、冬を超えて次の夏まで楽しむことは充分可能です。しかし、ブルーデージーは夏の湿度で枯れてしまうことも多いのです。
夏に枯れさせることなく、ブルーデージーを毎年楽しみたい場合には、改良された夏越しのできる品種も出ています。
 
 

<ブルーデージーとフェリシアの見分け方>

ブルーデージーはフェリシア属に分類されるためフェリシアと呼ばれることもあります。しかし、日本でフェリシアといえば、一般的にはブルーデージーではなく、別の品種の「フェリシア・ヘテロフィラ」のことを指します。
両者は名前の上では混同しやすいのですが、見分けることは難しくありません。どちらも花びらは淡いブルーですが、花芯の色が異なります。
 
・ブルーデージー…黄色い花芯
・フェリシア………花びらと同系色の花芯
 
「ブルーデージー」にはさらに細かな品種名があります。上で「フェリシア」としたところは、正しくは「フェリシア・ヘテロフィラ」です。でも、まずはこのように覚えておくとわかりやすいと思います。
 
 

<青色の花は少ない?ブルーデージーの貴重な青>

花全体の中で、青色の花が少ないと感じたことはありませんか?
農学博士の田中修教授によると、“自然界では白い花が一番多くて、次に黄色い花、青い花とつづく” のだそうです。ちなみに、赤色の花は花粉を運ぶ役割のハチからは見えにくい色のため、自然界では少ないそうです。赤い花は、人が好むことから品種改良でたくさん作られるようになりました。
赤い花は人間の手により多く誕生していますが、青い花はどんなに努力してもなかなか生まれないことで知られています。例えば、青いバラはなかなか作ることができず、英語の「Blue Rose」は「あり得ないこと、不可能なこと」を表す言葉でした。20年以上の歳月をかけ、2002年にようやくサントリーが青色遺伝子を持つバラの開発に成功しました。
ブルーデージーは、開発するのが困難な青色の花をもともと持っています。何も知らなくても、ブルーデージーの花はきれいなものですが、貴重な青色の花だと知って見てみると、余計に美しく見えるかもしれません。
 
 

<ブルーデージーの花言葉>

ブルーデージーの花言葉には「恵まれている」「幸福」「協力」などがあります。
ブルーデージーの属名フェリシア(Felicia)にはラテン語で「幸福」という意味があるため、「幸福」という花言葉がついたのかもしれません。ブルーデージーの小さな花々が集まって咲く様子には「恵まれている」「協力」という花言葉もぴったりです。
 
分類 キク科ルリヒナギク属(フェリシア属)
原産地 熱帯および南アフリカ
英名・学名 Blue daisy・ Blue marguerite・Felicia
別名 ブルーデイジー・瑠璃雛菊
花色 青・白・ピンク
鑑賞期 3~5月、10~12月
花言葉 恵まれている・幸福・協力
当園での植栽エリア 石原ワールド(石原和幸氏監修エリア)
関連LINK NHK出版 みんなの趣味の園芸
みんなの花図鑑 powered by goo
※植物名称は、通名・流通名で記載している場合があります。
※「花木図鑑」でご紹介する植物は、当園及び周辺地区で生育している植物です。
※花木は生き物です。記載の鑑賞期に必ずご覧頂けることを保証するものではありませんのでご了承ください。
※「花木図鑑」やガーデンの植物については、Twitterやブログの #あくね花だより でもご紹介しています。

一覧ページへ

モデル協力:もり・りさ 中尾 聖