花木図鑑|ひみつの花園 | セダム 玉綴り
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セダム 玉綴り

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花壇苗としても用いられるポピュラーな春秋生育型の多肉植物のひとつ。生育して長く垂れ下がるので、ハンギング飾り向き。

 

<多肉植物を代表するセダム>

セダムは、ベンケイソウ科マンネングサ属の多肉植物の総称です。セダムには多くの園芸品種があり「玉綴り(たまつづり)」もその一つです。
まず、セダム全体についてご紹介します。セダム(Sedum)は、日本をはじめ世界中に自生する多肉植物で、大きく分けると【日本原産】とメキシコ、アフリカ、ロシアなどが原産の【洋種】があります。日本原産セダムは平べったい葉をもつものが多く、洋種セダムは厚みのある葉を持つ傾向があります。
日本原産セダムは、暑さ、寒さ、乾燥、多湿に強く丈夫な性質があります。主な種類には、ミセバヤ、キリンソウ、ベンケイソウ、マンネングサなどがあります。洋種セダムには、玉綴り、薄化粧、虹の玉などがあります。洋種セダムは日本の気候に合わないことがあるため、それぞれの種類に合わせて育てましょう。
日本では、昭和30年代にサボテンをはじめとする多肉植物の大ブームがあったことから、洋種セダムにも昭和の雰囲気がある和風の名前がついていることが多いようです。
 
 

<「玉綴り」はどんな多肉植物?>

玉綴りは、セダムの人気品種で、学名はセダム・モルガニアナム(Sedum Morganianum)といいます。この名前は、初めて本種を育てたアメリカ人医師Meredith Morganの名前から来ています。葉の色は宝石の翡翠によく似ていて、長く茎を伸ばした様子は翡翠のネックレスのようにも見える華やかな多肉植物です。
玉綴りという和風の名前ですが、原産国はメキシコで、洋種セダムです。日本の高い湿度には弱いので、夏場は乾燥ぎみに管理すると良いでしょう。玉綴りは、秋には紅葉し、ほんのりと赤く染まった姿を見せてくれます。
 
 

<屋上緑化にも役立つセダム>

都市部の気温上昇の原因になっているヒートアイランド現象。その対策として注目されているのが「屋上緑化」です。直射日光を避けられない屋上に植える植物は、どんなものでも良いというわけにはいきません。
玉綴りも属するセダム属は、強い日光にも耐え、水分が少なくても枯れることがない強健な性質を持っています。
そのため、セダム全般は、大規模な屋上緑化に利用されています。屋上緑化は、一般的な花や木で行うと、多くの土や水を必要とするため、その重さが問題になります。また、頻繁に水やりをする手間やコストもかかります。多肉植物であるセダムは、土も水もごくわずかで済み、水やりの手間もほとんどかかりません。
何もしないと60度以上になる屋上の温度がセダムを植えると40度以下になるというデータもあります。花や樹木にも、屋上の温度を下げる効果はありますが、手間やコストを考えると、セダムの方が屋上緑化には向いているといえそうです。
分類 多肉植物/ベンケイソウ科セダム属
原産地 中米
英名・学名 Sedum morganianum
別名 タマツヅリ、モルガニアナム、モルガニューム
当園での植栽エリア エントランスガーデン・マルシェ側軒下
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モデル協力:もり・りさ 中尾 聖