花木図鑑|ひみつの花園 | アガパンサス ”ファイヤーワークス"
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アガパンサス ”ファイヤーワークス"

  • 花が咲く
  • 多年草
立ち姿が優雅で美しく、花火のように幻想的で爽やかな涼感のある花を咲かせるアガパンサスは、耐暑・耐寒性も強くヒガンバナ同様、毎年花を咲かせてくれます。そのアガパンサスの品種「ファイヤーワークス」は、2019年英国のHTAナショナルブラントショーで最優秀賞受賞、チェルシーフラワーショーで3位およびRHSガーデンメリット賞を受賞した品種です。

 

<2020年に登場した新品種”ファイヤーワークス">

アガパンサスは細長く伸びた茎の上に、放射状に広がる花を球状の花を咲かせます。その優美な花姿とは対照的に、性質は頑健で、特別な世話をしなくても、球根から毎年新芽を出し、5月から7月にかけて楽しめる花です。
“ファイヤーワークス”は2020年に登場したアガパンサスの新品種。2色に色分けされたようなバイカラーの色彩が特徴です。一つ一つの花の根元が濃い紫色で、花びらの先端部分が白い、美しい花色は必見です。
 
 

<アガパンサスは「愛の花」>

アガパンサス(Agapanthus)という名前は、ギリシャ語の「アガペー(agape・愛)」と「アントス(anthos・花)」を組み合わせたものです。
つまり、アガパンサスは「愛の花」という意味。この素晴らしい名前をつけたのは、18世紀のフランスの植物学者ミシェル・アダンソンです。アンダソンはセネガルに4年間滞在し、アフリカの植物に造詣が深く、植物分類にも熱心に取り組んだ人物です。しかし、アンダソンの独自の分類法は不完全な点があり、残念ながら他の植物学者にまで広まることはありませんでした。
それでも、彼のアフリカの植物に関する業績は評価され、アンダソンの名前はアフリカの大木、バオバブの学名 Adansonia として献名され、今も残っています。
 
 

<和名は紫君子蘭>

アガパンサスは、オレンジの花を咲かせる君子蘭に、色は異なるものの花の形が似ています。そのため、和名は「紫君子蘭(ムラサキクンシラン)」といいます。君子蘭もランではなく、アガパンサスと同じヒガンバナ科の植物です。
紫君子蘭という和名も、涼しげに咲く姿も優雅そのものですが、実際にはとても丈夫なところがアガパンサスの魅力です。
 
 

<恋人への贈り物にされたアガパンサス>

アガパンサスは、ヨーロッパでは古くから「愛の花」として知られ、恋人に贈る花でもありました。
そのため、花言葉も「恋の訪れ」「恋の季節」「ラブレター」「誠実な愛」など、ロマンチックなものばかり。他に「優しい気持ち」という花言葉もあるそうです。
そんなアガパンサスはフラワーギフトとしても大活躍する花。アガパンサスのように一つの茎から多くの花が咲くタイプの花は、フラワーアレンジメントでは「フィラーフラワー」と呼ばれます。フィラーは‘詰め物’という意味で、花と花の隙間を埋めたり、花同士をつなげる花として使われるのだそうです。
育てやすく、花束の中では他の花を引き立てるアガパンサスは、本当に深い愛情をそなえているかのよう。まさに「愛の花」の言葉にふさわしい花といえそうです。
 
分類 ヒガンバナ科アガパンサス属
原産地 南アフリカ
英名・学名 Agapantbus Everpanthus "Fireworks"
別名 紫君子蘭、ムラサキクンシラン
花色 白と紫の複色
鑑賞期 5~8月
花言葉 恋の訪れ、愛の訪れ、ラブレター、知的な装い
当園での植栽エリア 四季の庭ほか
関連LINK NHK出版 みんなの趣味の園芸
 
※植物名称は、通名・流通名で記載している場合があります。
※「花木図鑑」でご紹介する植物は、当園及び周辺地区で生育している植物です。
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モデル協力:もり・りさ 中尾 聖